ハクビシン駆除は難しい?駆除業者が実際体験した現場紹介

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ハクビシンが家に入ってきたかも?と思っている方は別記事でハクビシンの特徴について説明させて頂いていますのでご参考にしてみてください。
今回は私が実際に体験したハクビシン駆除の現場についてお話します。
駆除業者はどうハクビシンに対応しているのか気になる方へ向け書かせて頂いています。

目次

ハクビシンは追い払うだけ

ハクビシンは法律で駆除してはいけない決まりになっています。ですので、敷地内にいるハクビシンを追い出すように駆除業者は作業をしていきます。

もしご自分で駆除しようと思い小動物用捕獲器で捕獲した場合はお住まいの市町村の役場の指導に従って対応してください。役場から多かった回答が「河川などにある動物保護区で逃がしてあげてください」という対応でした。

一般家庭編

問い合わせがあったのは築50年以上のお宅でハクビシンが入ってこられる隙間が生じていました。ハクビシンがいる物件で共通していたのは築30年以上のお宅です。調査にお伺いすると、屋根裏の断熱材は荒らされていて糞がヒザ上まで堆積しています。
見積もり金額と作業方法を説明し納得頂いたあと、駆除作業を開始しました。テレビで見るような激しい捕物劇にはならず、地味なやり方でハクビシン駆除をしていきます。

忌避剤で追い出しに成功するも・・・

小動物用捕獲器を使いましたが、警戒され捕獲できませんでした。想定内だったので、準備していた忌避剤(ハクビシンが嫌がる臭いがする薬剤)を使用し、追い出しを試みました。
小動物用カメラも同時に設置。ハクビシンの様子をカメラで確認しながら薬剤を設置すると、すぐ家から出ていってくれました。再度、屋根裏に登りハクビシンがいなくなったのを確認したあと、侵入経路を塞ぎました。

糞の掃除が重労働

一番大変だったのが掃除です。ハクビシンの糞を取り除くわけですが天井裏に45リットルのゴミ袋20枚の糞をシャベルで片付け、殺菌、消毒作業を行います。
シャベルで糞を取り除いている最中に天井板を傷つけてはいけませんし、足場も限られているためかなり無理な姿勢での作業となります。1日でなんとか終える事ができましたが、ハクビシンの糞が入った20個の大量のゴミ袋を持ち帰るのに苦労したのを今でも覚えています。

アパート編

アパートの場合、天井がすべて同じ階で繋がっています。そのアパートは2階建てで1つの階に6部屋ありました。作業を行うのにも全ての入居者へ作業説明と大家さん、管理会社さんともやりとりする必要があり、それはそれで大変です・・・
一般家庭編と同様の忌避剤を使用していくことを考えていたため、薬剤の説明と同意書のようなものを入居者全員にもらわなければなりませんでした。
追い出し作業自体は簡単に終わり、穴を塞いで入ってこれないようにして一旦終了です。

糞の掃除だけじゃない清掃作業

アパートやマンションの場合は管理会社が間に入っていることが多く、駆除後は天井の張替え交換だったので糞の清掃はしなくて良くなりました。各部屋の天井板を順次取り替えていく予定だったのですが、一番ひどかった部屋はもう既に空室になっていて天井板取替工事日に立会をしました。
工事業者の方も恐る恐る天井に切り込みをいれていると・・・・・一気に天井が抜け大量の糞と大量のゴキブリが落ちてきました。
害獣駆除業者からするとハクビシンの糞にゴキブリが繁殖するのは割りと珍しくはないのですが、工事業者の人たちは悲鳴をあげていました。サービスでゴキブリ駆除はしましたが、工事業者の人たちはハクビシンの糞の多さにとても驚いていました。
「もう二度とやりたくない」と呟いていた方を今でも忘れません笑

ゴルフ場編

一般家庭、アパートと経験してきたわけですが、一番苦労したのがゴルフ場です。なにが苦労したかというと範囲の広さです。フロント、事務室、厨房、更衣室、浴室、コンペルーム等全てを見るのに時間を要したのは言うまでもありません。
どこから侵入したかや追い出す忌避剤の使用量なども検討がつきませんでした。
範囲が広い分、侵入経路の特定や追い出しがうまく進まず、結果的に大量の忌避剤を使用し侵入経路と思われる箇所に設置していた複数のカメラでハクビシンが外へ出たのを確認し、侵入経路を塞ぎました。
それまで概算していた期間より長引き、何度も訪問していました。
範囲が広い分、糞もまばらだったため糞の清掃はそこまで大変ではありませんでしたが範囲が広すぎたことで一番苦戦したハクビシン駆除現場でした。

けして高くはない駆除料金

体験記を聞くと、害獣駆除業者の料金は決して高くはないと感じませんか?

ハクビシンは直径9センチ程度の隙間があれば例え軒下でも侵入可能です。
ねずみと比べて大きい穴なので見落とし難いですが塞ぐタイミングを誤るとハクビシンを閉じ込めてしまいます。なので、穴を塞ぐタイミングが重要になってきます。

ご自身でハクビシン駆除するのがいかに大変かご理解いただけたかと思います。もしどうしても自分でやられるという場合は参考にしてみてください。

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