【アレルギーの原因】家庭内に潜むダニの3つの駆除方法と対策を徹底解説

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小さなお子さんをお持ちのご家庭はもちろん、「ダニに刺されたらどうしよう」と思う人も多いのではないでしょうか。ダニは刺されて痒くなるだけではなくアレルギーの原因になるとも言われています。
今回は小さくて見えないけど恐ろしいダニの対策について紹介します。

目次

ダニの種類と特徴

ダニは実は昆虫ではなく、クモやサソリの仲間に分類されています。クモも虫の認識している方も多いと思いますがあくまで学術的な仕分けです。
ダニは屋内と屋外で注意すべきダニがいます。それぞれの種類と特徴をみてみましょう。

室内にいるダニ

ヒョウヒダニ(チリダニ)

室内に生息するダニは「屋内塵性ダニ」と言われており、このうちアレルギーの原因となるのがヒョウヒダニです。ヒョウヒダニの死骸を吸引することでアレルギーが発症します。
このヒョウヒダニはほぼ1年中見られるダニで、カーペットや家具などに多く発生します。
餌になるのが、ほこり、人のフケやアカ、その他有機物です。0.2㎜の世界なので人のフケや汗の1gで300匹のダニが生息できるといわれています。このヒョウヒダニは人を刺しません。

コナダニ

梅雨時期や秋口に増殖します。高温多湿を好み、繁殖力がとても高いダニです。
ヒョウヒダニ同様、人を刺すことはありませんが、コナダニが大量発生するとコナダニを捕食する「ツメダニ」が繁殖し、そのツメダニによって刺されることがあります。
主に食品系を好んで食べます。具体的には砂糖や小麦粉、削り節、チョコレートなどです。医療品やワラなども食べます。

ツメダニ

コナダニ同様、梅雨時期や秋口に増殖します。梅雨時期に大量発生したコナダニ、チャタテムシを捕食する為、8月~9月にツメダニによる被害が増加します。
ツメダニは好んで人を刺すわけではなく、稀に間違って人を刺し体液を吸う事があり、刺されたという話が出てきます。

イエダニ

ねずみや鳥に寄生する吸血性のダニです。宿主であるねずみが死んだ場合や、ねずみの巣でイエダニが大量発生した場合などに移動し、人を吸血します。5月~9月頃までが発生する最盛期です。

外にいるダニ

マダニ

マダニは大型のダニで肉眼でも確認できます。ペットの散歩中や公園で遊ぶ時は長袖を着用して皮膚の露出を抑えましょう。マダニは3月頃から増加し始め、10月~11月が本格的な活動時期にあたります。ペットや人を吸血し、吸血前は3mm程の体長だったのが吸血を終えると10mm程にまで大きくなります。
もし、マダニに刺された場合は医療機関へ行きましょう。マダニに刺されると皮膚が発熱し腫れて炎症を起こす事が一般的ですが、かゆみが無い事も多くありますので吸血に気がつかない場合があります。
吸血しているマダニを発見した場合、無理にとるとダニの口が残る事があるため、絶対に無理してとらないでください。つまんだりするとマダニの体内の病原菌が逆流し日本紅斑熱やライム病などの感染症や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症する場合があります。

ダニ対策

ダニが好む環境は共通しています。

  • 湿度がある(60%以上)
  • 室温が適正である(20~30℃)
  • フケやアカ、髪の毛、食べカスなどの餌がある

ダニが増えるとダニのアレルギーの原因、ツメダニの増加が考えられます。
薬剤に頼るのも良いですが、根本的原因を改善しないと薬剤で処理しても減らず増え続けてしまいます。まずは湿度を調整することと日頃の掃除の徹底を心掛けましょう。
掃除機も1畳に対し、30秒ほどかけてゆっくり行うとダニも吸引されるので試してみてください。

ダニの駆除

ここからはすでにいるダニの駆除方法についてご紹介していきます。

ダニはほぼ肉眼で見る事はできないのでわかりにくいですが、基本はどの家庭にもいると思ってください。ダニが増えすぎるとそのダニを食べるツメダニが増え、ごく稀に人を刺してしまいます。

ただし、ダニの被害のほとんどがイエダニ、トリサシダニによる被害でしょう。
このダニは寄生主がいなくなったりすると人を刺すので、ダニで痒くなったかも?と思ったら、ねずみや鳥がいないか確認しましょう。

ダニの発生源を特定する

ダニによって刺されて痒みが発症するのは6時間から8時間後というデータがあります。
「痒いけど蚊じゃなさそうだなー」と感じたら6~8時間前どこにいたか思い出してください。それが職場だとしたら、いくら家を駆除しても痒みは収まりません。

乾燥機で乾燥させる

コインランドリーへ行くと「ダニ撃退」など表示されているのを見た事がある方も多いのではないでしょうか。布団にダニは住み着くのですが、50℃以上の環境を20分以上維持しなければ駆除できません。
そこで高温の布団乾燥機を使用し内部まで高温にして駆除しましょう。

天日干しは効果が無い?

天日干しだと布団の表面は温まりますが、内部や反対側は温まっていないことがありダニは内側や反対側に逃げてしまいます。日常のケアで天日干しを行い、たまに乾燥機をかけることで「予防+駆除」ができます。

薬剤処理をする

ダニ駆除の代表的な薬剤で燻煙剤があります。室内の隅々までいきわたる燻煙剤はダニに限らず、様々な害虫にも効果を発揮します。
しかし、食器や食品、ペット(熱帯魚も)を避難させたり、養生したりする必要があります。燻煙剤の使用後は窓やドアをあけて換気して必ず掃除機をかけてダニの死骸を回収しましょう。

ダニの駆除は素人では難しい

ダニは見えない分、駆除が出来たか不安になりがちです。気になるようであれば一度専門業者に見て貰うのもオススメです。
私も数々のダニ駆除現場を体験しましたが、半数の方がダニによるノイローゼになっていました。ノイローゼになる前に業者にお願いするのも検討されてみてはいかがでしょうか。

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